格安SIMへの乗り換えと同時に名義変更する場合、必要書類は「現在の契約者」「変更後の契約者」「続柄」によって変わります。一般的には、本人確認書類、支払い方法の情報、名義変更を証明する書類などが必要です。
ただし、現在の携帯電話会社と乗り換え先の格安SIMが、名義変更を伴うMNP(携帯電話番号を引き継ぐ乗り換え)に対応しているかは事業者ごとに異なります。申し込み前に、名義変更を先に行うのか、乗り換え先で手続きできるのかを確認してください。
格安SIMへの乗り換えで名義変更に必要になりやすい書類
名義変更をする場合、主に次の書類や情報を準備します。すべてが必須とは限らず、手続きの方法や契約者の関係によって異なります。
| 必要になりやすいもの | 使用する目的 |
|---|---|
| 変更後の契約者の本人確認書類 | 新しい契約者の氏名・住所・生年月日の確認 |
| 現在の契約者の本人確認書類 | 譲渡や名義変更への同意、契約者本人の確認 |
| 名義変更を証明する書類 | 結婚・離婚・改姓などによる氏名変更の確認 |
| 家族関係を確認できる書類 | 家族間の名義変更や家族割引の確認 |
| 支払い方法の情報 | クレジットカードや金融機関口座の登録 |
| MNPに必要な情報 | 電話番号を引き継いで乗り換える場合の確認 |
本人確認書類として使われるもの
本人確認書類には、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなどが使われることがあります。格安SIMによって認められる書類、顔写真の有無、補助書類の要否が異なります。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 運転経歴証明書
- 健康保険証などの公的書類
- パスポートなど、事業者が認める書類
本人確認書類の住所と申し込み時の住所が異なる場合、住民票や公共料金の領収書などの補助書類が必要になることがあります。書類の有効期限、住所の記載、画像の欠けやぼやけも確認してください。
なお、マイナンバーが記載された住民票などを提出する場合は、事業者の案内に従い、不要な個人番号が見えない状態にする必要があります。
氏名変更の場合に必要な書類
結婚、離婚、養子縁組、改姓などで氏名だけを変更する場合は、本人確認書類に加えて、変更前後の氏名を確認できる書類が必要になることがあります。
- 戸籍謄本・戸籍抄本
- 氏名変更後の住民票
- 運転免許証など、変更後の氏名が記載された本人確認書類
- 在留カードなどの公的な氏名変更書類
新しい氏名が記載された本人確認書類だけで手続きできるか、変更の経緯が分かる書類まで必要かは、手続き先によって異なります。
家族間で名義変更する場合に必要な書類
親から子、配偶者間などで名義を変更する場合は、変更前と変更後の契約者の本人確認書類に加えて、家族関係を確認できる書類を求められることがあります。
家族関係の確認に使われる書類の例は、次のとおりです。
- 続柄が記載された住民票
- 戸籍謄本・戸籍抄本
- 健康保険証など、続柄を確認できる公的書類
- 事業者が指定する家族関係証明書類
同一住所の家族であっても、家族関係を確認する書類が必要になる場合があります。また、名義変更後に家族割引や家族向けサービスを引き継げるかは、格安SIMや料金プランによって異なります。
現在の契約者と変更後の契約者が別人の場合
契約者を別人に変更する場合は、現在の契約者の同意と、変更後の契約者による新たな契約手続きが必要になることがあります。
店舗で手続きする場合は、現在の契約者と変更後の契約者がそろって来店する形が基本になることがあります。片方だけが手続きする場合は、委任状や代理人の本人確認書類などが必要になる可能性があります。
オンライン手続きでは、名義変更そのものに対応していなかったり、契約者本人による申請だけを受け付けていたりする場合があります。オンラインで手続きできると決めつけず、格安SIMの案内で「譲渡」「承継」「名義変更」の条件を確認してください。
名義変更を先にするか、乗り換え後にするか
電話番号を引き継ぐ乗り換えでは、現在の携帯電話会社と乗り換え先で契約者名義が一致していることを求められる場合があります。そのため、名義変更とMNPを別々に行う必要があるケースがあります。
現在の携帯電話会社で先に名義変更する場合
現在の契約者から変更後の契約者へ名義を移した後、新しい契約者の名義で格安SIMへ申し込みます。MNPの申し込み情報と、格安SIMの契約者情報を一致させやすい点がメリットです。
一方で、現在の携帯電話会社側で名義変更の手数料、適用条件、分割払い中の端末の扱いなどを確認する必要があります。
格安SIMへの申し込み時に名義変更する場合
格安SIM側が、現在の契約者と新しい契約者による名義変更を伴うMNPに対応している場合は、乗り換え手続きと同時に申請できることがあります。
ただし、すべての格安SIMがこの方法に対応しているとは限りません。対応していない場合は、現在の契約者名義のまま申し込み、開通後に名義変更する方法などを案内されることがあります。
名義変更せずに乗り換える場合との違い
現在の携帯電話会社の契約者と、格安SIMの契約者を同じ人にするだけなら、通常は名義変更の書類は必要ありません。本人確認書類、支払い方法、MNPに必要な情報などを用意して申し込みます。
たとえば、父親名義の携帯電話番号を父親名義のまま格安SIMへ移す場合は、父親が契約者として申し込む形です。子どもが実際に利用していても、契約者を変更しなければ家族関係の証明書類は通常の名義変更では使いません。
反対に、父親名義の番号を子ども名義で格安SIMへ移す場合は、名義変更を伴うMNPとして扱われる可能性があります。
未成年者へ名義変更する場合の注意点
変更後の契約者が未成年者の場合、親権者の同意書、親権者の本人確認書類、親子関係を確認できる書類などが必要になることがあります。
格安SIMによっては、未成年者本人を契約者にできず、保護者を契約者にして利用者として登録する仕組みを採用しています。未成年者名義にしたい場合は、年齢条件、親権者同意、店舗手続きの要否を事前に確認してください。
法人名義から個人名義へ変更する場合
会社名義の回線を個人名義へ変更する場合は、個人の本人確認書類だけでなく、法人側の在籍や譲渡を確認する書類が必要になることがあります。
法人契約では、法人の印鑑証明書、登記事項証明書、担当者の本人確認書類、委任状などが必要になる場合があります。必要書類は法人契約の内容や手続き先によって大きく異なるため、申し込み前に法人窓口へ確認してください。
申し込み前に確認する順番
名義変更を伴う乗り換えでは、次の順番で確認すると、書類不足や申し込みやり直しを防ぎやすくなります。
- 現在の携帯電話会社で、名義変更とMNPを同時に行えるか確認する。
- 同時にできない場合、名義変更を先に行う必要があるか、乗り換え後に行えるか確認する。
- 乗り換え先の格安SIMで、現在の契約者と変更後の契約者の名義が一致している必要があるか確認する。
- 変更前・変更後の契約者の本人確認書類を用意する。
- 家族関係、氏名変更、代理手続きなどに該当する場合は、証明書類や委任状を用意する。
- 支払い方法が変更後の契約者名義で登録できるか確認する。
- 書類の氏名、住所、生年月日が申し込み内容と一致しているか確認してから申し込む。
MNPワンストップに対応している場合でも、名義変更の可否や必要書類まで同じとは限りません。MNPの手続き方法と、契約者変更の手続き方法は分けて確認してください。
必要書類がそろわないときの確認ポイント
本人確認書類の住所が古い、氏名が書類ごとに異なる、現在の契約者が手続きに参加できないといった場合は、申し込みが完了しないことがあります。
- 本人確認書類の有効期限が切れていないか
- 申し込み住所と本人確認書類の住所が一致しているか
- 現在の契約者と変更後の契約者の氏名表記が一致しているか
- 委任状に指定の様式や有効期限があるか
- 家族関係を示す書類に続柄が記載されているか
- 支払い方法が新しい契約者の名義になっているか
名義変更を伴うMNPは、格安SIMによって対応状況と必要書類が異なります。まずは現在の携帯電話会社と乗り換え先の格安SIMに、「誰の名義から誰の名義へ、電話番号を引き継いで変更したい」と伝え、名義変更のタイミングと書類を確認してください。







