格安SIMでAndroidスマホの機種変更をする方法は?

格安SIMでAndroidスマホの機種変更をする方法は?

格安SIMでAndroidスマホの機種変更をする方法は、現在のSIMカードを新しい端末へ移し、必要に応じてAPN設定とデータ移行を行うことです。新しいAndroidスマホが格安SIMの回線に対応していて、SIMカードのサイズやeSIMの利用条件が合っていれば、同じ事業者のまま機種変更できます。

ただし、端末の対応周波数、SIMロックの有無、SIMカードとeSIMの違いによって手順が変わります。機種変更前に、まず新しいスマホが利用中の格安SIMで使えるか確認しましょう。

格安SIMでAndroidスマホを機種変更する基本の流れ

一般的な手順は、次の順番です。

  1. 新しいAndroidスマホが格安SIMに対応しているか確認する
  2. データをバックアップする
  3. 新しいスマホへSIMカードを入れる、またはeSIMを設定する
  4. 必要に応じてAPN設定を行う
  5. 電話、通信、SMS、アプリの動作を確認する
  6. 古いスマホを初期化する

同じ電話番号や料金プランを使い続ける場合、通常は格安SIMの契約を新しく申し込む必要はありません。SIMカードを差し替えるだけで使える場合もありますが、端末によってはAPN設定が必要です。

1. 新しいAndroidスマホが格安SIMに対応しているか確認する

購入前に、格安SIMの公式サイトにある「動作確認端末一覧」などで、新しいAndroidスマホの対応状況を確認します。確認できる主な項目は、次のとおりです。

  • 利用する回線に対応しているか
  • 音声通話、データ通信、SMSが使えるか
  • テザリングに対応しているか
  • SIMカードとeSIMのどちらに対応しているか
  • 対応するSIMカードのサイズ
  • APN設定が必要か

Androidスマホは、同じ機種名でも販売地域や販売元によって対応する周波数帯が異なることがあります。「SIMフリー」と表示されていても、利用する格安SIMの回線で通信できるとは限らないため、端末名だけで判断しないことが大切です。

SIMロックの有無も確認する

他社の携帯電話会社で購入したAndroidスマホを使う場合は、SIMロックの有無を確認します。SIMロックがかかっている場合、利用するSIMカードによっては解除手続きが必要です。

中古端末を購入する場合は、販売ページで「SIMフリー」「SIMロック解除済み」などの表示を確認し、赤ロム保証の有無やネットワーク利用制限も確認してください。利用制限の状態が不明な端末は、購入後に通信できなくなる可能性があります。

2. 機種変更前にAndroidスマホのデータをバックアップする

SIMカードを差し替えても、写真やアプリなどのデータが自動的にすべて移るわけではありません。機種変更前に、古いAndroidスマホのデータをバックアップします。

Googleアカウントを使っている場合は、連絡先、カレンダー、アプリなどを新しい端末で復元できることがあります。写真や動画は、利用しているバックアップサービスの同期が完了しているか確認してください。

  • Googleアカウントのメールアドレスとパスワード
  • 写真や動画
  • 連絡先
  • SMSや通話履歴
  • 必要なファイルやメモ
  • 各アプリのログイン情報
  • おサイフケータイや決済アプリの引き継ぎ情報

特に注意が必要なのは、LINE、ゲーム、認証アプリ、電子マネー、ネットバンキングなどです。アプリごとに引き継ぎ方法が違うため、古いスマホを初期化する前に、各アプリ内の引き継ぎ設定を確認してください。

3. SIMカードを新しいAndroidスマホへ移す

物理的なSIMカードを利用している場合は、古いスマホの電源を切ってからSIMカードを取り出し、新しいスマホへ入れ替えます。SIMカードの向きとサイズが合っていることを確認してください。

  1. 古いスマホの電源を切る
  2. SIMピンなどを使ってSIMトレイを開ける
  3. SIMカードを取り出す
  4. 新しいAndroidスマホのSIMトレイへ入れる
  5. 新しいスマホの電源を入れる

SIMカードのサイズが異なる場合、無理に切ったり押し込んだりしてはいけません。格安SIMの会員ページなどからSIMカードの交換を申し込む必要があります。交換手数料、利用できない期間、再発行後の開通手続きは事業者によって異なります。

eSIMを使う場合は再発行や再設定が必要になる

eSIMは端末に内蔵されたSIMを使う方式です。古いスマホのeSIM情報を新しいAndroidスマホへ、SIMカードのように取り出して移すことはできません。

eSIMで機種変更する場合は、格安SIM事業者の案内に従って、新しい端末用のeSIMを再発行または再発行相当の手続きで設定します。eSIMの再発行が必要か、端末間転送に対応しているかは、事業者と端末によって異なります。

  1. 新しいAndroidスマホがeSIMに対応しているか確認する
  2. 格安SIM事業者の会員ページやアプリでeSIMの手続きを行う
  3. 発行されたQRコードなどを新しいスマホで読み取る
  4. 画面の案内に従って回線を有効化する
  5. 通信できることを確認してから古いeSIMを削除する

eSIMの設定にはWi-Fiなどのインターネット接続が必要になることがあります。古いスマホのeSIMを先に削除すると、再発行手続きが必要になる場合があるため、新しい端末で開通を確認するまでは削除しないでください。

4. 新しいAndroidスマホでAPN設定を行う

APNは、スマホを格安SIMのデータ通信へ接続するための設定です。SIMカードを入れ替えた後にモバイル通信ができない場合は、APN設定を確認します。

Androidの機種によって表示は異なりますが、一般的には次の手順で設定します。

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」や「モバイルネットワーク」を選ぶ
  3. 「SIM」または「アクセスポイント名」を開く
  4. 格安SIM事業者が案内するAPNを選択する
  5. APNが表示されない場合は、案内どおりに項目を入力して保存する
  6. 作成したAPNを選択する
  7. Wi-Fiを切り、モバイル通信ができるか確認する

APNの名前、APN、ユーザー名、パスワード、認証タイプなどは事業者ごとに異なります。入力内容は、利用している格安SIMの公式案内に記載されたものを使ってください。別の事業者の設定を入力すると、通信できないことがあります。

APN設定後も通信できないときの確認点

  • モバイルデータ通信がオンになっているか
  • 機内モードがオフになっているか
  • SIMカードが正しく装着されているか
  • 選択したAPNが正しいか
  • 端末が利用する回線の周波数帯に対応しているか
  • 音声通話付きSIMで必要な通話設定に対応しているか
  • 端末を再起動しても改善しないか

APN設定をしても電話や通信ができない場合は、端末の対応状況やSIMカードの状態を格安SIM事業者へ確認します。

5. データを新しいAndroidスマホへ移行する

Androidスマホ同士なら、初回設定時に表示されるデータ移行機能を使って、古い端末から新しい端末へデータをコピーできる場合があります。USBケーブル、Wi-Fi、Googleアカウントなどを使う方法があります。

ただし、移行できるデータの種類や方法は端末メーカー、Androidのバージョン、アプリによって異なります。次のように、移行後に個別確認が必要なものもあります。

データ・サービス 確認すること
連絡先 Googleアカウントや端末に保存された連絡先が移っているか
写真・動画 クラウドへのバックアップや端末間コピーが完了しているか
LINE アカウント、トーク履歴、電話番号などの引き継ぎ設定
認証アプリ 新しい端末で認証コードを利用できるか
電子マネー・決済アプリ 旧端末での機種変更手続きと新端末での再設定
ゲーム アカウント連携や引き継ぎコードの利用

新しいスマホで電話、SMS、モバイル通信、主要アプリが使えることを確認するまで、古いスマホを初期化したり処分したりしないでください。

機種変更後に電話番号や料金プランは変わる?

同じ格安SIMの契約でSIMカードを差し替えるだけなら、通常は電話番号や料金プランは変わりません。ただし、SIMカードの再発行、eSIMへの変更、プラン変更を同時に行う場合は、手続き内容によって開通方法や料金が変わることがあります。

新しい端末の購入先と、SIMカードを契約している事業者が別でも、端末が対応していれば利用できます。端末を購入する前に、格安SIM側の動作確認端末一覧と、端末側のSIM仕様を照らし合わせてください。

格安SIMのAndroidスマホを機種変更するときの注意点

端末を先に初期化しない

データ移行、アプリの引き継ぎ、通信確認が終わる前に古いスマホを初期化すると、必要なデータを取り戻せないことがあります。新しいスマホで問題なく使えることを確認してから初期化します。

SIMカードを自分で加工しない

サイズが合わないSIMカードを自分で切ると、カードや端末を壊すおそれがあります。SIMカードのサイズが違う場合は、契約中の格安SIM事業者へ交換方法を確認してください。

5Gを使えるとは限らない

5G対応スマホを購入しても、格安SIMの料金プラン、利用エリア、回線、端末の対応状況などによっては5G通信を利用できない場合があります。機種変更前に、5Gの提供条件も確認してください。

中古端末は状態を確認する

中古のAndroidスマホを使う場合は、対応周波数、SIMロック、ネットワーク利用制限、バッテリー状態、故障や修理歴を確認します。販売店の保証内容も、購入前に確認しておくと判断しやすくなります。

格安SIMのAndroidスマホ機種変更で最初にすること

最初に、候補のAndroidスマホが利用中の格安SIMで動作確認されているかを調べてください。対応していれば、SIMカードの差し替えまたはeSIMの再設定、APN設定、データ移行の順に進めます。

機種変更後に通信できない場合は、APN設定、SIMの装着状態、端末の対応周波数を順番に確認すると原因を切り分けやすくなります。新しい端末で必要なデータと通信を確認してから、古いスマホを初期化しましょう。