格安SIMの「データ専用」は、インターネット通信だけを使うSIMです。電話番号を使った音声通話も利用したいなら「音声通話付き」を選びます。料金だけでなく、電話の必要性、SMSの有無、現在の電話番号を引き継ぐかによって適したタイプが変わります。
データ専用と音声通話付きの違い
主な違いは、携帯電話会社の回線を使った音声通話と、電話番号の扱いです。
| 比較項目 | データ専用 | 音声通話付き |
|---|---|---|
| インターネット通信 | 利用できる | 利用できる |
| 携帯電話番号での通話 | 利用できない | 利用できる |
| SMS | プランによって異なる | 通常は利用できる |
| 音声通話の料金 | 携帯電話番号での通話料金は発生しない | 通話料や通話オプションの対象になる |
| 現在の電話番号の引き継ぎ | 音声通話用の番号は引き継げない | 対応していればMNPで引き継げる |
ただし、プラン名やSMSの扱いは通信会社によって異なります。申し込む前に、データ容量、SMSの有無、対応回線、音声通話の料金を個別に確認してください。
データ専用SIMでできること・できないこと
データ専用SIMでは、Webサイトの閲覧、動画視聴、メール、SNS、地図アプリなど、モバイルデータ通信を使うサービスを利用できます。
一方、データ専用SIMだけでは、携帯電話番号を使う通常の音声通話はできません。110番や119番などの緊急通報を含め、音声通話機能が必要な用途には向きません。
アプリの通話は利用できる場合がある
LINE通話や各種の通話アプリなど、インターネット回線を使う通話は、データ通信ができれば利用できる場合があります。ただし、相手も同じアプリを使う必要がある、通信状態によって音質が変わる、電話番号宛ての発信には別の契約が必要なことがある、といった制限があります。
そのため、「アプリでしか通話しない」人にはデータ専用が候補になりますが、店舗や病院への電話、家族や勤務先との通常の電話を使うなら、音声通話付きのほうが適しています。
SMS付きのデータSIMは音声通話付きと同じではない
データ専用プランの中には、SMSを送受信できるタイプがあります。SMSは本人確認コードの受信などに使えますが、SMSが使えても携帯電話番号による音声通話ができるとは限りません。
「SMS付き」「SMS対応」と書かれている場合は、音声通話の可否とは分けて確認してください。申し込み画面では、次の項目を確認すると判断しやすくなります。
- 音声通話に対応しているか
- SMSの送受信に対応しているか
- 電話番号が付与されるか
- 現在の電話番号をMNPで引き継げるか
データ専用SIMが向いている人
次のような使い方なら、データ専用SIMが向いています。
- タブレットやモバイルルーターで通信だけしたい
- 2台目のスマートフォンとして使う
- 通話は別のスマートフォンや固定電話で行う
- LINEなどのアプリ通話だけで足りる
- 通信費を抑えながら、電話番号が不要な端末を運用したい
ただし、SMS認証が必要なサービスを使う場合は、SMSなしのデータ専用SIMでは認証できないことがあります。SMSを使う予定があるなら、SMS対応の有無と利用料金を確認してください。
音声通話付きSIMが向いている人
次のような人は、音声通話付きSIMを選ぶと用途に合いやすくなります。
- 携帯電話番号で発信・着信したい
- 現在使っている電話番号を引き継ぎたい
- 家族、勤務先、店舗などと通常の電話をする
- SMSを確実に使いたい
- 緊急時を含め、スマートフォンを電話として使いたい
音声通話付きでも、通話料は月額料金に含まれず、通話時間に応じて別にかかる場合があります。長電話が多い人は、1回あたりの通話時間に応じた定額オプションや、月間の無料通話分の有無も確認しましょう。
料金だけで選ばず、電話の使い方で決める
一般に、データ専用は音声通話付きより料金を抑えやすい傾向があります。しかし、音声通話のために別の回線やアプリを用意すると、必要な費用や手間が増えることがあります。
たとえば、通信だけに使うタブレットならデータ専用で足りる可能性があります。一方、普段使いのスマートフォンで電話も必要なら、月額料金の差だけでなく、通話料、通話オプション、SMSの利用条件まで含めて比較する必要があります。
「電話をほとんど使わない」場合でも、電話番号を受け取る必要があるか、SMS認証を使うか、緊急時に音声通話できる必要があるかを確認してください。
申し込み前に確認すること
契約後に用途が合わないことを防ぐには、次の順番で確認します。
- 電話番号を使った発信・着信が必要かを決める。
- 必要なら、音声通話付きプランを選ぶ。
- 不要なら、SMSが必要かどうかを確認する。
- 現在の電話番号を引き継ぐ場合は、MNP対応の音声通話付きプランを選ぶ。
- 端末がSIMカードまたはeSIM、対応する通信回線に対応しているかを確認する。
- 月額料金だけでなく、通話料、SMS送信料、初期費用などの条件を確認する。
特に、データ専用SIMから音声通話付きSIMへ変更したい場合、同じ会社で変更できるか、いったん解約して申し込み直す必要があるかは通信会社ごとに異なります。契約前に手続き方法と電話番号を引き継げるかを確認してください。
格安SIMのデータ専用と音声通話付きはどちらを選ぶべきか
通信だけが必要ならデータ専用、携帯電話番号での通話や番号の引き継ぎが必要なら音声通話付きを選びます。SMSはデータ専用でも使える場合がありますが、SMS対応と音声通話対応は別の条件です。
最初に「通常の電話を使うか」「SMS認証を使うか」「今の電話番号を引き継ぐか」の3点を確認すると、自分に必要なタイプを判断できます。







