格安SIMへ乗り換えた後でも、海外旅行でスマートフォンを利用できる場合があります。ただし、利用できる機能や料金は格安SIM会社・契約プラン・渡航先によって異なります。特に、海外でのデータ通信は「国際ローミング」に対応しているかが重要です。
格安SIMへの乗り換え後、海外旅行で使える機能
海外で使える機能は、主に次の3つです。音声通話、SMS、データ通信は、それぞれ対応状況が異なります。
| 機能 | 確認すること |
|---|---|
| 音声通話 | 海外ローミングに対応しているか、通話料金はいくらか |
| SMS | 海外で送受信できるか、送信料がかかるか |
| データ通信 | 海外データローミングの対応国、利用料金、容量、利用期間 |
同じ格安SIMでも、音声通話とSMSは使えてデータ通信は使えない、あるいは海外データ通信だけ別途申し込みが必要という場合があります。契約中の会社の公式サイトや会員ページで、渡航先を指定して確認してください。
海外旅行での主な利用方法
1. 契約中の格安SIMで国際ローミングを使う
契約中の格安SIMが海外ローミングに対応していれば、現在の電話番号をそのまま使える可能性があります。申し込みや利用設定が必要なこともあるため、出発前に対応国、料金、利用期限を確認します。
海外でデータ通信を使うときは、スマートフォンの「データローミング」をオンにする必要があります。ただし、従量課金の場合は通信量に応じて料金が高くなることがあるため、料金体系を確認するまではオフにしておくと安心です。
2. 海外旅行用のeSIMを追加する
eSIM対応のスマートフォンなら、海外旅行用のデータ通信eSIMを追加する方法があります。契約中の格安SIMを電話番号用に残し、海外eSIMをデータ通信専用として使う設定にすれば、電話番号を維持しながら通信費を分けられます。
ただし、eSIMの対応状況、対象国、容量、利用期間は商品ごとに異なります。購入前に、スマートフォンがSIMロック解除済みまたはSIMフリーであること、渡航先が対象に含まれることを確認してください。
3. 現地SIMや海外用Wi-Fiを使う
現地のSIMカードや海外用Wi-Fiを利用する方法もあります。現地SIMは、対応するSIMカードをスマートフォンに入れ替えて通信します。海外用Wi-Fiは、複数人や複数台で通信したい場合に検討しやすい方法です。
SIMカードを入れ替える場合は、契約中の格安SIMを紛失しないように保管してください。また、現地SIMを使っている間は、日本の電話番号宛ての着信やSMSを通常どおり受けられない場合があります。
乗り換え前に確認したい4つの条件
格安SIMへの乗り換えと海外旅行の予定が近い場合は、次の項目を乗り換え前に確認すると、渡航後のトラブルを減らせます。
- 渡航先が対応地域に含まれるか確認する
国際ローミングや海外eSIMは、国や地域によって対応状況が異なります。国名だけでなく、離島や周辺地域が対象かも確認してください。 - データ通信の料金と容量を確認する
1日単位、容量単位、期間単位など、料金の計算方法はサービスによって異なります。追加料金が発生する条件も確認します。 - 音声通話とSMSの対応を確認する
データ通信が使えても、電話番号による通話やSMSが使えるとは限りません。航空会社や宿泊施設からSMSを受け取る予定がある場合は、特に注意が必要です。 - 端末が海外利用に対応しているか確認する
SIMロック、対応する通信規格、eSIM対応の有無を確認します。古い端末では、渡航先の通信方式に対応していないことがあります。
海外旅行中に高額請求を避ける設定
海外で契約中の格安SIMを使わない場合は、出国前にデータローミングをオフにします。機種によって表示は異なりますが、設定画面のモバイル通信やSIMの項目から変更できます。
海外eSIMや現地SIMを使う場合は、モバイルデータ通信に使う回線を海外用回線へ切り替えます。日本の回線でデータ通信をしない設定にしても、電話やSMSの扱いは別に設定できるため、必要な機能だけを残してください。
- 契約中の格安SIMのデータローミングをオフにする
- 海外用回線をモバイルデータ通信の回線に設定する
- アプリの自動更新や写真の自動バックアップをWi-Fi接続時だけにする
- 帰国後に日本の回線をデータ通信の回線へ戻す
海外旅行に向いている利用方法はどれか
| 利用方法 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 契約中の格安SIMの海外ローミング | 設定を簡単にしたい、短期間だけ使いたい | 対応国、料金、容量を確認する必要がある |
| 海外旅行用eSIM | データ通信を確保しつつ、日本の電話番号も残したい | 端末のeSIM対応とSIMロックを確認する必要がある |
| 現地SIM | 現地の通信サービスを使いたい、滞在期間が長い | SIMの入れ替えや電話番号の変更が必要になる場合がある |
| 海外用Wi-Fi | 複数の端末や同行者と通信したい | 端末の受け取り・返却や充電が必要になる |
短期旅行で手軽さを重視するなら、契約中の格安SIMの海外ローミング、または海外用eSIMが候補になります。複数人で使う場合は海外用Wi-Fi、長期滞在で通信量が多い場合は現地SIMも選択肢になります。どの方法が適しているかは、滞在日数、必要な通信量、電話番号を使うかどうかで変わります。
乗り換え直後に海外旅行へ行く場合の注意点
乗り換え後すぐに海外へ行く場合は、国内で通信できることだけでなく、海外用の設定や申し込みまで済ませてから出発してください。海外到着後は、契約確認のSMSや会員ページへのログインが難しくなることがあります。
出発前に、次の項目を確認しておくと安心です。
- 格安SIMの契約が開通している
- 渡航先で利用できるサービスを確認している
- 必要な海外ローミングの申し込みが完了している
- 海外用eSIMの購入・設定が済んでいる
- 契約会社の問い合わせ先をオフラインでも確認できる
- 搭乗券や宿泊先など、通信できなくても必要な情報を保存している
なお、MNPによる乗り換えでは、開通手続きのタイミングによって一時的に通信できない時間が発生することがあります。海外旅行の直前ではなく、国内で通話・SMS・データ通信を確認できる日程で乗り換えると、問題が起きたときに対応しやすくなります。
格安SIMへの乗り換え後も海外旅行で利用できる可能性はありますが、利用可否は契約会社、渡航先、使いたい機能によって決まります。まずは契約中の格安SIMで、渡航先の国際ローミング対応、料金、音声通話・SMSの可否を確認し、対応が不十分なら海外eSIMや現地SIM、海外用Wi-Fiを選んでください。







