MNP乗り換えとは、今使っている携帯電話番号を変えずに、契約する携帯電話会社を変更する手続きです。MNPは「携帯電話番号ポータビリティ」を意味します。
乗り換えには、転出元でMNP予約番号を取得する方法と、予約番号を使わずに申し込める「MNPワンストップ」の方法があります。利用できるかどうかは、転出元・転入先の携帯電話会社や、申し込み方法によって決まります。
MNP乗り換えとは電話番号を引き継ぐ手続き
MNP乗り換えを利用すると、現在の携帯電話番号を新しい携帯電話会社でも使えます。電話番号を変えずに、料金プランや通信サービスを見直したいときに利用する手続きです。
一方、MNPを使わずに新しい携帯電話会社で契約すると、通常は新しい電話番号が発行されます。電話番号を引き継ぎたい場合は、申し込み時に「他社からの乗り換え」や「MNP」を選びます。
MNP乗り換えで利用できる条件
MNP乗り換えを利用するには、主に次の条件を満たす必要があります。
- 現在の電話番号が、MNPに対応する携帯電話サービスである
- 転出元の契約者情報と、転入先で申し込む人の情報が一致している
- 転出元の契約が解約前である
- 転入先がMNPによる申し込みを受け付けている
- MNP予約番号を使う場合は、有効期限内に申し込む
契約者名義が異なる場合や、法人契約・家族名義の契約などでは、追加の確認や名義変更が必要になることがあります。本人確認書類の氏名と申し込み情報が一致しているかも、申し込み前に確認してください。
電話番号の種類によっては対象外になることがある
携帯電話番号ではなく、固定電話番号や一部の通信サービスの番号を移したい場合は、携帯電話向けのMNPとは別の制度や条件が適用されることがあります。
また、転出元と転入先のサービス内容によっては、MNPの対象外となる場合があります。申し込み画面で電話番号を引き継ぐ選択肢が表示されるか、事前に転入先へ確認してください。
MNP乗り換えの方法は2種類
MNP乗り換えには、MNP予約番号を取得して申し込む方法と、MNPワンストップで申し込む方法があります。
| 方法 | 主な手続き | 向いているケース |
|---|---|---|
| MNP予約番号を使う | 転出元で予約番号を取得し、転入先へ入力して申し込む | 転入先がワンストップに対応していない場合 |
| MNPワンストップ | 転入先で申し込み、画面の案内に従って転出元の手続きを進める | 対応する携帯電話会社間でオンライン手続きをする場合 |
MNP予約番号を使って乗り換える手順
MNP予約番号を使う場合は、転出元で番号を取得してから、転入先でMNPによる契約を申し込みます。
- 転入先の料金プラン、端末、SIMまたはeSIMの対応状況を確認する。
- 転出元の携帯電話会社でMNP予約番号を取得する。
- 転出元から通知されたMNP予約番号と有効期限を確認する。
- 転入先の申し込み画面で「他社からの乗り換え」または「MNP」を選ぶ。
- 契約者情報、電話番号、MNP予約番号、有効期限などを入力する。
- 本人確認と審査を受け、SIMカードや端末の到着を待つ。
- 案内に従って開通手続きを行う。
- 新しいSIMやeSIMで通話・データ通信ができることを確認する。
MNP予約番号には有効期限があります。期限が切れた場合の再取得や、申し込み時に必要な残り日数は携帯電話会社によって異なるため、取得後は早めに転入先へ申し込みます。
MNPワンストップで乗り換える手順
MNPワンストップに対応している携帯電話会社間では、転出元で事前にMNP予約番号を取得せず、転入先の申し込みから手続きを始められます。
- 転入先のオンラインショップや申し込みページで、他社からの乗り換えを選ぶ。
- 現在契約している携帯電話会社を選択する。
- 転出元の会員ページなどへ移動し、契約者本人であることを確認する。
- 転出元で表示される内容を確認し、MNP転出に同意する。
- 転入先の申し込み画面へ戻り、本人確認や支払い方法の登録を完了する。
- SIMや端末が届いたら、案内に従って開通手続きを行う。
- 電話番号、通話、モバイルデータ通信が使えるか確認する。
ワンストップが利用できるのは、対応する携帯電話会社や申し込み方法に限られます。店頭申し込みや一部の料金プランでは利用できない可能性があるため、申し込み画面で対応状況を確認してください。
MNP乗り換えで費用や契約はどうなるか
MNP転出の手続き自体は、現在の携帯電話会社で無料となる扱いが一般的です。ただし、乗り換えに伴って発生する費用は、MNP転出手数料だけとは限りません。
- 転入先の契約事務手数料
- SIMカードの発行手数料やeSIMの発行費用
- 新しい端末の購入費用
- 転出元の最後の月額料金
- 端末の分割払いの残額
- 割引終了などによる料金の変化
- オプションやサービスの解約に伴う費用
実際の料金や請求方法は、携帯電話会社、料金プラン、契約時期によって異なります。転出元と転入先の料金表だけでなく、申し込み画面に表示される初期費用と、転出元の最終請求も確認してください。
転出元の契約はいつ解約されるか
MNPで開通手続きが完了すると、通常は転出元の携帯電話契約が終了し、転入先の契約に切り替わります。MNP予約番号を取得しただけでは、通常、転出元の契約は解約されません。
ただし、転入先で開通しないまま放置した場合の扱いや、申し込みのキャンセル条件は携帯電話会社によって異なります。開通期限やキャンセル期限が表示された場合は、その期限を確認してください。
MNP乗り換え前に確認すること
乗り換え後に使えないサービスや、請求が続くサービスがあるため、次の項目を確認してから申し込むと安心です。
- 転出元の契約者名義と、転入先の申込者名義
- 転入先で利用できる料金プランと通信エリア
- 端末が転入先のSIMや周波数帯に対応しているか
- SIMロックの有無や、端末の動作確認状況
- キャリアメールを継続利用するためのサービスや申込期限
- 端末の分割払い、割引、残額免除条件
- 家族割引、光回線とのセット割引、ポイントの扱い
- キャリア決済、留守番電話、メールなどの継続可否
- 転出元で登録している支払い方法や本人確認情報
特に、転出元のメールアドレスを使って各種サービスに登録している場合は、乗り換え前に連絡先メールアドレスを変更しておきます。メールアドレスの持ち運びサービスを利用できる場合でも、申し込み期限や料金が設定されていることがあります。
MNP乗り換えが完了したか確認する方法
新しいSIMやeSIMで、次の3点を確認できれば、基本的な開通確認ができます。
- 自分の電話番号が新しい端末に表示される
- 発信と着信ができる
- Wi-Fiを切った状態でモバイルデータ通信ができる
通信できない場合は、開通手続きが完了しているか、端末の再起動やAPN設定が必要かを確認します。eSIMでは、発行されたeSIMプロファイルの登録が必要な場合があります。
MNP乗り換えの要点
MNP乗り換えは、電話番号を変えずに携帯電話会社を変更する手続きです。方法は、MNP予約番号を取得して申し込む方法と、対応事業者間で予約番号を使わないMNPワンストップがあります。
まずは、転入先がMNPワンストップに対応しているか、端末・料金プラン・メールアドレス・割引の条件を確認してください。予約番号を使う場合は有効期限にも注意し、開通後に通話とデータ通信ができることまで確認すれば手続き完了です。







