格安SIMのeSIM開通に失敗したときの対処法は?

格安SIMのeSIM開通に失敗したときの対処法は?

格安SIMのeSIM開通に失敗したときは、まずWi-Fi接続、端末の対応状況、eSIMプロファイルのダウンロード状態、APN設定を順番に確認します。エラーが出たからといって、eSIMを削除したり、何度も再発行したりするのは避けてください。

特に、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)で乗り換える場合は、回線切り替えが完了しているかによって対処が変わります。eSIMを端末に追加できないのか、追加後も通信できないのかを切り分けることが重要です。

最初に確認すること

開通失敗の状態は、大きく3つに分けられます。画面に表示される内容を確認し、該当する状態から対処してください。

状態 主な原因 確認すること
eSIMを端末に追加できない 通信環境、QRコード、端末の非対応、再発行が必要な状態 Wi-Fi、対応端末、QRコードの利用状況
eSIMは追加できたが圏外になる 回線切り替え未完了、開通処理中、ネットワーク設定 回線切り替えの完了状況、機内モード、再起動
アンテナは立つがインターネットにつながらない モバイルデータ設定、APN設定、データ通信する回線の選択ミス モバイルデータ回線、APN、データ通信のオン・オフ

「eSIM開通」は、eSIMプロファイルを端末へ追加することと、電話回線を利用できる状態にすることの両方を指す場合があります。どの段階で止まったかを確認すると、不要な再発行を避けられます。

格安SIMのeSIM開通に失敗したときの対処手順

1. Wi-Fiに接続して再試行する

eSIMプロファイルのダウンロードには、インターネット接続が必要です。物理SIMを抜いた後や、乗り換え前の回線を停止した後はモバイル通信が使えないことがあるため、安定したWi-Fiに接続してください。

  1. 端末を安定したWi-Fiに接続します。
  2. VPNを利用している場合は、一時的にオフにします。
  3. eSIMの設定画面を開き、案内に従って再試行します。
  4. ダウンロードが終わるまで、画面を閉じたり電源を切ったりしないようにします。

Wi-Fiにつながっていても失敗する場合は、別のWi-Fiを使うか、ルーターを再起動してから試します。公共Wi-Fiなど、ログイン画面が必要なネットワークでは正常にダウンロードできないことがあります。

2. 端末がeSIMに対応しているか確認する

端末の機種名が同じでも、販売地域や通信会社によってeSIM対応の有無が異なる場合があります。また、格安SIM側が動作確認を行っていない端末では、利用できると断定できません。

  • 端末の機種名、型番、販売地域を確認する
  • 利用する格安SIMの対応端末一覧を確認する
  • SIMロックがかかっていないか確認する
  • 端末のソフトウェアを、対応する範囲で更新する

中古端末や海外版端末を使う場合は、同じ製品名でも仕様が異なることがあります。格安SIMの公式な動作確認情報と、端末メーカーの仕様を両方確認してください。

3. QRコードを正しい方法で読み取る

eSIMの設定用QRコードは、別の画面や別の端末に表示して、利用する端末で読み取る方法が一般的です。利用する端末だけでQRコードを表示していると、その画面をカメラで読み取れません。

  1. パソコンや別のスマートフォンに、格安SIMのeSIM設定用QRコードを表示します。
  2. eSIMを設定する端末で「モバイル通信」などの設定画面を開きます。
  3. 「eSIMを追加」「モバイル通信プランを追加」などの項目を選びます。
  4. QRコードを読み取ります。
  5. 画面の案内に従い、eSIMの追加が完了するまで待ちます。

QRコードを画像として保存している場合は、端末やOSによって画像から読み取れることもあります。ただし、利用方法は通信会社によって異なるため、案内に指定された方法を優先してください。

4. eSIMを削除せず、設定画面の状態を確認する

設定画面に対象の回線が表示されているなら、eSIMプロファイルのダウンロード自体は完了している可能性があります。まずは、その回線がオンになっているかを確認してください。

  • 対象のeSIM回線をオンにする
  • 「この回線をオンにする」などの設定を確認する
  • モバイルデータ通信に対象のeSIMを選ぶ
  • データローミングの設定が必要と案内されている場合は、案内どおりに設定する
  • 機内モードをオンにして数秒待ち、オフにする
  • 端末を再起動する

eSIMを削除すると、同じQRコードを再利用できない場合があります。「eSIMを削除してください」と通信会社から案内されていない限り、先に削除しないでください。

5. MNPの回線切り替えが完了しているか確認する

MNPで乗り換えた場合、eSIMを端末に追加しただけでは新しい回線が使えないことがあります。契約者用ページや開通手続きの画面で、回線切り替えが必要か確認してください。

回線切り替え前は旧回線が使え、切り替え後は新しい格安SIMが使えるという形が一般的です。ただし、切り替えの受付時間や完了までの時間、手続き方法は通信会社ごとに異なります。

切り替え手続きを行った後は、次の状態を確認します。

  • 契約者用ページで回線切り替えが完了になっている
  • 端末のアンテナ表示が圏外のままになっていない
  • 発信、着信、SMS、モバイルデータ通信をそれぞれ確認できる

切り替え操作をした直後は、反映に時間がかかる場合があります。処理中の表示があるときは、同じ手続きを繰り返さず、案内された時間を待ってから端末を再起動してください。

6. APN設定とモバイルデータ回線を確認する

eSIMを追加できても、APN(通信会社のデータ通信先を指定する設定)が必要な格安SIMでは、設定が終わるまでインターネットを利用できません。

端末の設定画面で、次の項目を確認します。

  • モバイルデータ通信がオンになっている
  • モバイルデータ通信に新しいeSIM回線を選んでいる
  • APN構成プロファイルやAPN情報が、通信会社の案内どおりになっている
  • デュアルSIM利用時に、別の回線がデータ通信先になっていない
  • 必要に応じてデータ通信の自動切り替えをオフにしている

APN構成プロファイルが必要なiPhoneでは、他社のプロファイルが残っていると通信に影響することがあります。ただし、削除すると別の回線が使えなくなる可能性があるため、どのプロファイルを削除するか分からない場合は、格安SIMのサポートへ確認してください。

7. 端末のネットワーク設定を見直す

回線切り替えとAPN設定が済んでいるのに通信できない場合は、端末のネットワーク設定が原因の可能性があります。

  1. 機内モードをオンにしてからオフにします。
  2. 端末を再起動します。
  3. ネットワーク設定で、通信事業者の自動選択をオンにします。
  4. 5Gで不安定な場合は、対応していれば一時的に4GまたはLTEを選びます。
  5. 改善しない場合は、ネットワーク設定のリセットを検討します。

ネットワーク設定をリセットすると、保存済みのWi-FiパスワードやBluetoothの接続情報などが消えることがあります。実行前に必要な情報を確認し、端末の案内を読んでから行ってください。

エラー表示ごとの見方

「eSIMを追加できない」「プランを追加できない」と表示される場合

Wi-Fi接続、端末のeSIM対応、QRコードの読み取り方法を確認します。すでに同じeSIMを追加済みの場合や、QRコードが一度しか使えない場合は、再読み込みを繰り返しても解決しないことがあります。

契約者用ページにeSIM再発行の表示がある場合でも、すぐに手続きを進めず、現在の端末にeSIMが追加されていないかを先に確認してください。再発行の手数料や回数制限が設定されている場合があります。

「圏外」「アクティベート中」のままの場合

回線切り替えの未完了、開通処理の反映待ち、端末の設定不備などが考えられます。機内モードのオン・オフと再起動を行い、契約者用ページで回線の状態を確認してください。

長時間変化がなく、契約者用ページでも開通済みにならない場合は、通信会社側の処理状況を確認する必要があります。端末の設定だけで解決しない可能性があるため、サポートへ問い合わせます。

「通信サービスがありません」「SIMが無効」と表示される場合

eSIMがオフになっている、回線切り替えが完了していない、端末が対象外である、またはeSIMプロファイルに問題がある可能性があります。eSIMを削除する前に、画面に表示されたエラー文を保存しておきましょう。

問い合わせ時は、契約者情報に加えて、端末の機種名、エラーが発生した時刻、表示された文言、eSIMを追加したかどうかを伝えると確認が進みやすくなります。

やってはいけない対処

次の操作は、状態を分かりにくくしたり、再発行が必要になったりすることがあります。

  • 原因を確認せずにeSIMを削除する
  • 同じQRコードを何度も読み取る
  • 回線切り替えのボタンを繰り返し押す
  • 開通中に端末の初期化を行う
  • 複数のAPN構成プロファイルを同時に設定する
  • 古い端末のeSIMを削除してから、新しい端末での開通を試す

端末変更やeSIM再発行を行った場合は、以前のeSIMが使えなくなることがあります。新しいeSIMを確実に設定できる状態になるまで、利用中のeSIMを残しておくと安全です。

サポートへ問い合わせる前に準備する情報

自分で確認しても開通できない場合は、格安SIMのサポートへ問い合わせます。次の情報をまとめておくと、原因を確認してもらいやすくなります。

  • 契約者名や契約番号
  • 利用端末の機種名と購入地域
  • eSIMを追加できないのか、追加後に通信できないのか
  • 表示されたエラーメッセージ
  • eSIMの追加を試した日時
  • MNPの回線切り替えを実施したかどうか
  • Wi-Fi接続、再起動、APN設定を試した結果
  • 電話、SMS、モバイルデータ通信のうち、使える機能と使えない機能

スクリーンショットを送る場合は、電話番号、契約番号、QRコード、本人確認書類などの個人情報が写り込んでいないか確認してください。QRコードは第三者に読み取られるおそれがあるため、公開ページやSNSに掲載しないでください。

開通失敗を防ぐために、事前に確認すること

eSIMを申し込む前に、対応端末、SIMロック、Wi-Fi環境、必要な設定方法を確認しておくと、開通時のトラブルを減らせます。

  • 利用する格安SIMの対応端末一覧に機種が掲載されているか確認する
  • eSIM対応端末であることを端末の設定や仕様表で確認する
  • 開通作業に使えるWi-Fiを用意する
  • 端末の充電を十分にしておく
  • MNPの場合は、回線切り替えの受付時間を確認する
  • eSIM設定用のQRコードや案内メールをすぐ確認できる状態にする
  • デュアルSIMの場合は、どの回線を通話・SMS・データ通信に使うか決めておく

格安SIMのeSIM開通に失敗したら、まずWi-Fi、端末の対応状況、eSIMの追加状態、MNP切り替え、APN設定の順に確認します。eSIMを削除する前にエラー内容と現在の設定を記録し、それでも解決しない場合は、契約している格安SIMのサポートへ状況をまとめて問い合わせてください。