格安SIMで電話番号を変更なしで乗り換える際の注意点は?

格安SIMで電話番号を変更なしで乗り換える際の注意点は?

格安SIMへ乗り換えるときも、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すれば、現在の電話番号を変更せずに引き継げます。ただし、乗り換え先で新規契約として申し込まないこと、本人確認情報やMNPの手続き方法を間違えないことが重要です。

特に注意したいのは、MNPの有効期限、開通前に現在の回線を解約しないこと、キャリアメールや割引が引き継がれないことです。

電話番号を変更せずに格安SIMへ乗り換える方法

現在の携帯電話番号をそのまま使うには、乗り換え先で「MNP転入」または「他社からの乗り換え」を選んで申し込みます。電話番号を新しく発行する「新規契約」とは別の手続きです。

  1. 乗り換え先の格安SIMが、現在の電話番号の引き継ぎに対応しているか確認する
  2. 現在の契約者名義、電話番号、本人確認情報を確認する
  3. 必要に応じて、現在の携帯会社でMNP予約番号を取得する
  4. 乗り換え先でMNP転入として申し込む
  5. SIMカードの差し替え、またはeSIMの設定を行う
  6. 開通手続きを実施し、発信・着信・データ通信を確認する

事業者によっては、MNP予約番号を取得せずに手続きできる「MNPワンストップ」に対応しています。対応状況や手順は事業者ごとに異なるため、申し込み画面の案内に従ってください。

電話番号を変更なしで乗り換える際の注意点

「新規契約」ではなくMNP転入を選ぶ

申し込み時に新しい電話番号を発行する「新規契約」を選ぶと、現在の番号は引き継がれません。申し込み画面で「他社からの乗り換え」「MNP転入」「現在の電話番号を引き継ぐ」といった選択肢を選びます。

入力後に表示される電話番号が現在使っている番号と一致しているかも確認してください。間違えて新規契約を完了した場合、後から同じ番号へ戻せるとは限りません。

MNP予約番号には有効期限がある

MNP予約番号を使う方式では、予約番号に有効期限があります。乗り換え先によっては、申し込み時点で一定以上の残り日数を求められることもあるため、取得後は早めに申し込むのが安全です。

有効期限が切れた場合は、再取得が必要になることがあります。申し込みが期限に間に合わない可能性があるなら、乗り換え先の受付条件を確認してから予約番号を取得してください。

現在の回線を先に解約しない

開通手続きが完了する前に、現在の携帯会社を自分で解約してはいけません。先に解約すると、MNP転入ができなくなり、電話番号を引き継げない可能性があります。

通常は、乗り換え先で開通すると、元の携帯会社との回線契約が自動的に終了します。ただし、端末の分割払い、オプション、インターネット回線とのセット契約などは別に残る場合があります。

契約者名義が一致しているか確認する

現在の携帯会社の契約者名義と、乗り換え先で申し込む名義が異なると、MNP手続きが進まないことがあります。家族名義の回線を自分名義で申し込む場合などは、先に名義変更が必要になる可能性があります。

本人確認書類の氏名、住所、生年月日も申し込み情報と一致させてください。結婚や引っ越しで登録情報が変わっている場合は、現在の携帯会社側の登録情報も確認します。

乗り換え中は一時的に通信できないことがある

SIMカードの配送を待つ方式では、SIMカードが届くまで現在の回線を使える場合があります。一方、開通手続きの時間帯や事業者の仕組みによっては、切り替え時に通話や通信が一時的に使えないことがあります。

外出先で連絡が必要な日や、仕事で電話を使う時間帯は避けて開通作業を行うと安心です。開通前に、Wi-Fi環境や連絡手段を確保しておきましょう。

電話番号を引き継いでも使えなくなるサービスがある

MNPで引き継がれるのは基本的に携帯電話番号です。電話番号にひも付いているすべてのサービスやメールアドレスが、そのまま移行するわけではありません。

確認するもの 乗り換え時の注意点
キャリアメール 携帯会社のメールアドレスは、格安SIMで自動的に使えるとは限りません。継続利用サービスの有無や申込期限を確認します。
端末の分割払い 回線を解約しても、端末代の支払いだけが継続する場合があります。
家族割・セット割 現在の回線を抜けることで、家族の回線やインターネット回線の割引条件が変わることがあります。
留守番電話などのオプション 同じ名称のサービスでも、内容や料金は乗り換え先で異なります。
決済・本人確認に使う電話番号 銀行、通販、SNS、二段階認証などで、SMSや音声通話が受信できるか確認します。

キャリアメールを使っている場合は、重要なサービスの登録メールアドレスを、乗り換え前にGmailなどの継続利用できるメールアドレスへ変更しておくと、受信できなくなるトラブルを減らせます。

端末が格安SIMで使えるかも確認する

電話番号を引き継げても、今使っているスマートフォンが乗り換え先の回線に対応していなければ、通話や通信ができないことがあります。申し込み前に、乗り換え先が公開している動作確認端末一覧で確認してください。

  • 端末が対応する通信方式・周波数帯
  • SIMカードまたはeSIMへの対応
  • SIMロックの有無
  • 音声通話やVoLTEへの対応
  • 購入時期が古い端末の場合の動作対象

特に、SIMカードからeSIMへ変更する場合は、端末がeSIMに対応している必要があります。対応しているように見えても、事業者や端末の組み合わせによって利用できないことがあるため、動作確認端末の情報を基準に判断します。

乗り換え前に確認するチェックリスト

次の項目を確認してから申し込むと、電話番号を引き継げない、開通後に通信できないといった失敗を防ぎやすくなります。

  • 申し込み方法が「新規契約」ではなく「MNP転入」になっている
  • MNPワンストップの対象か、MNP予約番号が必要か確認した
  • MNP予約番号の有効期限と、申し込みに必要な残り日数を確認した
  • 現在の契約者名義と乗り換え先の申込者名義が一致している
  • 本人確認書類の氏名・住所が登録情報と一致している
  • 端末が乗り換え先の回線に対応している
  • キャリアメール、家族割、セット割への影響を確認した
  • 端末の分割払いと解約後も続くサービスを確認した
  • 現在の回線を先に解約していない
  • 開通後に電話、SMS、モバイルデータ通信を確認できる環境がある

開通後に電話番号を確認する方法

開通手続きが終わったら、スマートフォンの設定画面や契約者向けページで電話番号を確認します。その後、次の順番で通信状態を確認してください。

  1. アンテナ表示が出ているか確認する
  2. Wi-Fiを切り、モバイルデータ通信でウェブページを開く
  3. 別の電話から自分の番号へ電話をかけ、着信できるか確認する
  4. 自分のスマートフォンから発信できるか確認する
  5. SMSを送受信できるか確認する

通信できない場合は、端末の再起動、機内モードのオン・オフ、APN設定の確認を行います。APN設定とは、端末を乗り換え先のデータ通信へ接続するための設定です。改善しないときは、乗り換え先のサポート窓口に、開通日時と端末名を伝えて確認します。

格安SIMへの乗り換えで電話番号を変えたくない人の判断ポイント

現在の番号を仕事、銀行、通販、認証サービスなどで使っているなら、MNP転入を選ぶことで番号変更に伴う登録変更の負担を減らせます。ただし、キャリアメールや割引、端末の対応状況は別に確認が必要です。

最初に行うことは、乗り換え先の動作確認端末一覧とMNP申込方法を確認することです。そのうえで、MNP転入として申し込み、現在の回線は乗り換え先の開通が完了するまで解約しないでください。