格安SIMで電話番号をそのまま使うにはどうすればいい?

格安SIMで電話番号をそのまま使うにはどうすればいい?

格安SIMでも、今使っている電話番号をそのまま引き継げます。現在の携帯会社から格安SIMへ番号を移行する「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」を利用してください。

申し込み時にMNPの手続きを選び、開通手続きが完了するまでは現在の回線を解約しないことが重要です。MNPに対応していない契約や、データ通信専用SIMでは電話番号を引き継げない場合があります。

格安SIMへ電話番号をそのまま移す方法

電話番号を引き継ぐには、乗り換え先の格安SIMで音声通話に対応したSIMを契約し、MNPの手続きを行います。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 現在の携帯会社で、電話番号を引き継げる状態か確認する
  2. 乗り換え先の格安SIMでMNPを選んで申し込む
  3. SIMカードまたはeSIMを端末に設定する
  4. 開通手続きを行い、通話と通信を確認する

以前は「MNP予約番号」を取得して申し込む方式が一般的でしたが、現在は携帯会社や格安SIMによって、予約番号を使わずに乗り換えられる方式にも対応しています。申し込み画面で案内される方法を選んでください。

申し込み前に確認すること

音声通話対応のSIMを選ぶ

電話番号を通話用として引き継ぐには、音声通話に対応した料金プランが必要です。データ通信専用SIMや、SMSのみ対応するSIMでは、現在の携帯電話番号を通話用に移せないことがあります。

申し込み時は、プラン名だけでなく「音声通話付き」「音声SIM」などの記載を確認してください。

現在の契約者名義と申し込み名義をそろえる

MNPでは、現在の携帯会社の契約者名義と、乗り換え先で申し込む名義が一致している必要があります。家族名義の回線を自分名義で申し込む場合などは、そのままでは手続きできないことがあります。

名義を変更したい場合は、先に現在の携帯会社で名義変更が必要になることがあります。名義変更ができる時期や条件は携帯会社によって異なります。

利用する端末が対応しているか確認する

電話番号を引き継げても、スマートフォンが格安SIMの回線に対応していなければ利用できません。乗り換え前に、次の点を確認します。

  • 端末が乗り換え先の通信回線に対応しているか
  • SIMロックがかかっていないか
  • SIMカードとeSIMのどちらに対応しているか
  • 乗り換え先が案内する動作確認端末に含まれているか

端末をそのまま使う場合は、電話番号の移行手続きと端末の対応確認を別々に行う必要があります。MNPが完了しても、端末が非対応なら通話や通信ができない可能性があります。

MNPで電話番号を移す手順

1. 現在の電話番号を確認する

スマートフォンの電話番号表示や、現在の携帯会社の会員ページで引き継ぎたい番号を確認します。複数の回線を契約している場合は、対象の番号を間違えないようにしてください。

2. 乗り換え先でMNPを選択して申し込む

格安SIMの申し込み画面で、現在の電話番号を引き継ぐ選択肢を指定します。新しい電話番号を発行する「新規契約」を選ぶと、現在の番号は引き継がれません。

予約番号を使う方式では、現在の携帯会社で発行したMNP予約番号と有効期限を入力します。予約番号を使わない方式では、本人確認や回線間の手続きによって移行します。

3. SIMカードまたはeSIMを設定する

SIMカードが届いたら端末の電源を切り、SIMカードを入れ替えます。eSIMの場合は、案内に従って端末にプロファイルをダウンロードします。

端末や格安SIMによっては、通信設定としてAPN設定が必要です。APN設定とは、端末を格安SIMのデータ通信に接続するための設定です。

4.開通手続きを行う

乗り換え先の会員ページや専用アプリから、開通手続きを行います。開通が完了すると、通常は現在の携帯会社の回線が使えなくなり、電話番号が乗り換え先へ切り替わります。

開通後に、次の項目を確認してください。

  • 引き継いだ電話番号が端末に表示されるか
  • 電話を発信・着信できるか
  • モバイルデータ通信ができるか
  • SMSを送受信できるか

確認が終わるまで、現在のSIMカードを処分しないでください。開通手続きの途中で問題が起きた場合に、必要になることがあります。

現在の携帯会社は先に解約しない

MNPで乗り換える場合、現在の携帯会社を先に解約する必要はありません。先に解約すると、電話番号を引き継げなくなる可能性があります。

乗り換え先の回線が開通した時点で、元の回線は通常、自動的に解約またはMNP転出扱いになります。元の携帯会社で別途解約手続きをする必要があるかは、契約内容と移行方法を確認してください。

電話番号をそのまま使えない主なケース

次のような場合は、MNPで引き継げないことがあります。

  • データ通信専用SIMへ変更する場合
  • 現在の番号がMNPの対象外となる契約やサービスに属している場合
  • 契約者名義が一致していない場合
  • MNP予約番号の入力内容や有効期限に誤りがある場合
  • 乗り換え先の申し込み条件を満たしていない場合
  • 現在の契約を先に解約してしまった場合

固定電話の番号や、特定の電話サービスの番号は、携帯電話番号と同じ方法で移行できないことがあります。引き継ぎたい番号の種類が携帯電話番号ではない場合は、乗り換え先の対応状況を確認してください。

電話番号を引き継ぐときの注意点

メールアドレスは別に引き継ぎが必要

電話番号をそのまま使えても、現在の携帯会社が提供するキャリアメールは別の扱いです。メールアドレスを継続利用できるサービスがある場合でも、申し込み期限や料金などの条件が設定されていることがあります。

乗り換え前に、銀行、通販サイト、SNS、各種アプリの連絡先やログイン情報を確認し、必要に応じてメールアドレスを変更してください。

一時的に電話や通信が使えない時間がある

開通手続きやSIMの切り替え中は、電話やモバイルデータ通信が一時的に使えないことがあります。Wi-Fiが使える場所で手続きを行い、重要な連絡がある時間帯は避けると安心です。

SMS認証が必要なサービスを確認する

電話番号を引き継げば、番号宛てのSMS認証を継続できる場合があります。ただし、回線の切り替え中はSMSを受信できないことがあるため、認証コードが必要な手続きは開通後に行うのが安全です。

電話番号をそのまま使うための確認ポイント

申し込み前に、次の条件を満たしていれば、格安SIMへ電話番号を引き継げる可能性が高くなります。

  • 乗り換え先がMNPに対応している
  • 音声通話対応のSIMを申し込む
  • 現在の契約者名義と申し込み名義が一致している
  • 利用する端末が乗り換え先の回線に対応している
  • 現在の回線を先に解約していない

最初に確認するのは、乗り換え先の料金プランが「音声通話付き」で、MNPによる番号移行に対応しているかどうかです。そのうえで、申し込み画面では「新規電話番号」ではなく、現在の番号を引き継ぐMNPを選択してください。