格安SIMでも電話は使えます。ただし、音声通話に対応した「音声通話SIM」または「音声対応プラン」を選ぶ必要があります。データ通信専用SIMでは、通常の電話番号を使った発着信はできません。
格安SIMで電話を使うための条件
格安SIMで電話を使えるかどうかは、SIMの種類とスマートフォンの対応状況で決まります。
| SIMの種類 | 通常の電話番号による通話 | SMS | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 音声通話SIM | 使える | 使える | 電話、SMS、インターネット |
| SMS対応データSIM | 使えない | 使える | インターネット、SMS |
| データ専用SIM | 使えない | 使えないことが多い | インターネット通信 |
申し込み画面では、「音声通話付き」「音声SIM」「音声対応」などと表示されているプランを選びます。名称は通信会社によって異なるため、通常の電話を使いたい場合は、通話機能が含まれているかを確認してください。
格安SIMの電話番号はどうなる?
格安SIMでは、新しい電話番号を取得する方法と、現在の電話番号を引き継ぐ方法があります。
電話番号を新しく取得する場合
音声通話SIMを申し込むと、通信会社から新しい電話番号が割り当てられます。現在の電話番号を使っていない人や、番号が変わっても問題ない人に向いています。
今の電話番号を引き継ぐ場合
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を利用すれば、現在使っている携帯電話番号を格安SIMへ引き継げます。申し込み時に「他社から乗り換え」や「MNP」を選び、必要な手続きを行います。
MNPの手続きでは、契約中の通信会社や申し込み方法によって、本人確認や名義の一致などが必要です。申し込み前に、現在の契約名義と格安SIMの申し込み名義が同じか確認しましょう。
格安SIMの通話料金は無料?
格安SIMで電話が使えても、通話料金の扱いはプランによって異なります。月額料金に通話料金が含まれる場合もありますが、通話時間に応じて別料金になることもあります。
特に確認したいのは、次の項目です。
- 通常の国内通話が従量制か、定額制か
- 1回あたりの通話時間に上限があるか
- 通話定額の対象外となる番号があるか
- 専用アプリや特定の電話アプリが必要か
- 通話定額の月額料金が別にかかるか
短い電話が中心なら、一定時間以内の通話が無料になる定額オプションが候補になります。長電話が多い場合は、時間制限のない通話定額の有無を確認すると選びやすくなります。
電話アプリを使わないと通話できない格安SIMもある?
格安SIMによっては、通常の電話アプリから発信できるものと、専用アプリから発信することで通話料金が割引または定額の対象になるものがあります。
専用アプリが必要なプランでは、標準の電話アプリから発信すると、割引や無料通話の対象外になる可能性があります。申し込み前に、通話定額の適用方法と発信方法を確認してください。
なお、LINEなどの通話アプリは、携帯電話番号を使う通常の電話とは別のサービスです。相手も同じアプリを使う必要がある場合があり、データ通信も発生します。
今使っているスマホを格安SIMで使うときの注意点
SIMを音声通話対応にしても、スマートフォンが通信会社の回線や通話方式に対応していなければ、電話を使えないことがあります。
申し込み前に、次の点を確認してください。
- スマートフォンがSIMロック解除済みか
- 利用する格安SIMの回線に対応しているか
- VoLTEに対応しているか
- 動作確認済み端末に含まれているか
- 必要なAPN設定を行えるか
VoLTEは、LTE回線を使って音声通話を行う仕組みです。古い端末では、データ通信はできても音声通話に対応しない場合があります。端末の対応状況は、格安SIMの動作確認端末一覧とメーカーの仕様で確認しましょう。
格安SIMで110番や119番は使える?
音声通話に対応した格安SIMでは、緊急通報を含む電話機能を利用できます。ただし、端末や回線の対応状況、圏外などによって利用できない場合があります。
データ通信専用SIMは、通常の電話番号による発信に対応していないため、緊急時の連絡手段として音声通話SIMと同じようには扱えません。電話を確実に使う必要がある場合は、音声通話対応プランを選び、端末の動作確認も行ってください。
電話をよく使う人が格安SIMを選ぶ手順
通常の電話を使いたい場合は、料金だけでなく、通話条件まで比較することが大切です。
- 申し込みたいプランが音声通話に対応しているか確認する
- 現在の電話番号を引き継ぐ場合は、MNP対応と名義条件を確認する
- 自分のスマートフォンが回線とVoLTEに対応しているか確認する
- 通常通話の料金と、通話定額オプションの条件を確認する
- 専用アプリが必要か、標準の電話アプリで発信できるか確認する
- 開通後に、家族や別の電話番号へ発信・着信できるか確認する
開通後に電話がつながらない場合は、機内モードのオン・オフ、端末の再起動、SIMの差し直し、VoLTE設定、APN設定を順番に確認します。それでも改善しない場合は、利用中の格安SIMのサポート窓口へ問い合わせてください。
格安SIMで電話を使うなら、音声通話対応プランを選び、端末の対応状況と通話料金の条件を確認することがポイントです。電話番号が不要でインターネット中心ならデータ専用SIMも選べますが、通常の電話を使う人は音声通話SIMを選んでください。







