ソフトバンクから格安SIMへ乗り換えるには、利用する格安SIMを選び、端末の対応状況を確認してから、MNP(電話番号を引き継ぐ手続き)で申し込むのが基本です。申し込み前にソフトバンクを解約する必要はありません。
乗り換え先によって、MNPワンストップ方式に対応している場合と、ソフトバンクでMNP予約番号を取得する場合があります。また、現在のスマートフォンを使い続けるなら、格安SIMの通信方式やSIMロックの状態も確認が必要です。
ソフトバンクから格安SIMへ乗り換える手順
基本的な流れは、次の6段階です。
- 格安SIMと料金プランを選ぶ
- スマートフォンが乗り換え先で使えるか確認する
- MNPの手続きを行う
- 格安SIMを申し込む
- SIMカードまたはeSIMを開通する
- 通信設定を行い、ソフトバンクの解約を確認する
1. 格安SIMと料金プランを選ぶ
まず、毎月必要なデータ容量、通話の使い方、利用する回線を決めます。格安SIMには、ソフトバンク回線だけでなく、ドコモ回線やau回線を使うサービスもあります。
比較するときは、月額料金だけでなく、次の項目も確認してください。
- 毎月のデータ容量と容量超過後の通信速度
- 音声通話の有無
- 通話オプションの料金と適用条件
- 初期費用、SIMカード発行料、送料
- 余ったデータ容量の繰り越し可否
- 店舗での申込・サポート対応の有無
- 利用する端末が動作確認済みか
電話番号を引き継ぐ場合は、データ通信専用SIMではなく、音声通話に対応したプランを選びます。
2. 端末が格安SIMで使えるか確認する
今のスマートフォンを使い続ける場合は、申し込み前に乗り換え先の公式サイトで「動作確認端末」を調べます。確認する端末名だけでなく、利用する回線、SIMカードの種類、対応OS、音声通話やテザリングの対応状況も確認してください。
特に確認したいのは、次の項目です。
- 端末が乗り換え先の通信方式と周波数に対応しているか
- SIMカードとeSIMのどちらを利用できるか
- SIMロックが設定されていないか
- キャリアで購入した端末の残りの分割支払金があるか
- 端末のOSが指定されたバージョンになっているか
ソフトバンクで購入した端末でも、格安SIMでそのまま使えるとは限りません。動作確認端末の一覧に機種がない場合は、対応可否を確定せず、乗り換え先または端末メーカーに確認する必要があります。
3. MNPの手続きを行う
MNPを利用すると、ソフトバンクで使っている電話番号を格安SIMへ引き継げます。乗り換え先がMNPワンストップ方式に対応している場合は、格安SIMの申し込み画面からソフトバンクの契約情報を入力して手続きできることがあります。
MNPワンストップに対応していない場合は、ソフトバンクでMNP予約番号を取得してから、格安SIMを申し込みます。MNP予約番号には有効期限があるため、取得後は乗り換え先が指定する残り日数を確認して、早めに申し込んでください。
乗り換え先によって受付方法や必要な有効期限が異なるため、MNP予約番号を使う場合は、取得前に申込条件を確認すると手戻りを防げます。
4. 格安SIMを申し込む
申し込みには、一般的に次のものを用意します。
- 本人確認書類
- 契約者本人名義のクレジットカードなど、指定された支払い方法
- 連絡用メールアドレス
- MNP予約番号と有効期限、またはMNPワンストップの認証情報
- 利用するスマートフォンの情報
契約者名義と支払い方法の名義が異なる場合など、追加の確認が必要になることがあります。申し込み画面で指定される本人確認書類、住所、氏名の表記をそろえてください。
SIMカードを選ぶ場合は到着までの日数、eSIMを選ぶ場合は対応端末と開通に必要な環境を確認します。eSIMは比較的早く開通できる場合がありますが、すべての端末や格安SIMが対応しているわけではありません。
5. SIMカードまたはeSIMを開通する
格安SIMが届いたら、またはeSIMの準備ができたら、乗り換え先の案内に従ってMNP開通手続きを行います。開通手続きが完了すると、ソフトバンクの回線から格安SIMの回線へ切り替わります。
開通前に、スマートフォンのデータをバックアップしておくと安心です。SIMカードを交換する場合は、端末の電源を切ってから作業します。
6. 通信設定を行う
回線の切り替え後、格安SIMを通信できる状態にします。必要な設定は端末やSIMの種類によって異なります。
- SIMカードを端末に挿入する
- eSIMのプロファイルを設定する
- iPhoneでは必要に応じて構成プロファイルを設定する
- AndroidではAPN(接続先情報)を設定する
- 音声通話、SMS、モバイルデータ通信を確認する
Wi-Fiを切った状態でウェブサイトを開き、モバイルデータ通信ができるか確認します。電話番号を引き継いだ場合は、発信と着信、SMSの送受信も確認してください。
ソフトバンクの解約は先にしない
電話番号を引き継ぐ場合、先にソフトバンクを解約するとMNPで引き継げなくなるおそれがあります。格安SIMの開通が完了してから、ソフトバンクの契約状態が切り替わったことを確認するのが基本です。
MNPで開通すると、元の携帯電話会社の回線契約は通常、乗り換えに伴って終了します。別途解約が必要かどうかは、乗り換え先と契約内容の案内で確認してください。
データ通信専用SIMなど、電話番号を引き継がない契約へ変更する場合は、ソフトバンクを自動で解約できないことがあります。この場合は、格安SIMの利用開始とは別に、ソフトバンクの解約手続きが必要です。
乗り換え前に確認したいソフトバンクの費用とサービス
端末の分割支払金
ソフトバンクで購入した端末の分割支払金が残っている場合、回線を解約しても端末代の支払いが続くことがあります。乗り換え前に、残りの支払回数と毎月の金額を確認してください。
端末購入時の割引や返却を条件とする購入プログラムを利用している場合は、回線解約後の扱いや返却条件も確認が必要です。乗り換えだけで端末代がなくなるとは限りません。
ソフトバンクのメールアドレス
ソフトバンクの携帯電話向けメールアドレスを使っている場合、乗り換え後も同じアドレスを使えるか確認してください。携帯電話会社のメールアドレスを継続利用できるサービスが用意されている場合でも、申込期限や利用料金などの条件があります。
継続利用しない場合は、金融機関、通販サイト、SNS、各種会員サービスの登録メールアドレスを、Gmailなど今後も使えるメールアドレスへ変更します。
割引や家族向けサービス
ソフトバンクの家族割引、光回線とのセット割引、端末購入に関する特典などは、乗り換え後に適用条件が変わることがあります。自分の料金だけでなく、家族の回線や自宅のインターネット料金に影響しないか確認してください。
キャリア決済や登録サービス
ソフトバンクの回線契約にひも付いた決済サービスや、携帯電話料金と合算して支払っているサービスは、乗り換え後に利用できなくなる場合があります。継続利用したいサービスは、支払い方法をクレジットカードなどへ変更しておきます。
乗り換えにかかる費用はどう考えるか
必要な費用は乗り換え先や契約内容によって異なります。一般的には、格安SIM側の初期費用、SIMカード発行料、端末代の残額、乗り換え月の利用料金などを確認します。
正確な総額は、格安SIMの料金表と自分の契約内容を使って、次のように計算します。
乗り換え時の支出 = 格安SIMの初期費用・発行料・送料など + 端末の残りの支払額 + 乗り換え月に発生する各社の利用料金
各費用の有無や金額はサービスによって異なるため、確認できていない項目を含めて一律の総額を出すことはできません。契約前に、初月料金の日割りの有無、オプション料金、解約月の料金、端末代の残額を個別に確認してください。
乗り換えで困りやすいケース
端末が動作確認一覧にない
一覧にないことだけで利用不可とは断定できませんが、格安SIM側が動作を保証していない可能性があります。別の対応端末を用意するか、乗り換え先に機種名と利用回線を伝えて確認します。
SIMを入れ替えても通信できない
開通手続きが完了しているか、モバイルデータ通信が有効か、APNや構成プロファイルが正しいかを順番に確認します。古い通信設定が残っている場合は、乗り換え先の案内に従って削除や再設定を行います。
電話番号が引き継がれない
音声通話対応プランを選んでいるか、申し込み時にMNPを選択しているかを確認します。MNP予約番号を使った場合は、番号の入力ミスや有効期限切れも確認してください。
ソフトバンクの請求が続いている
回線契約が終了しても、端末の分割支払金、継続中のオプション、利用月の請求などが残ることがあります。請求が続く理由は、ソフトバンクの請求内訳で確認してください。
ソフトバンクから格安SIMへ乗り換える前の確認リスト
- 格安SIMの料金プランとデータ容量を決めた
- 現在の端末が乗り換え先で使えると確認した
- SIMカードとeSIMの対応状況を確認した
- SIMロックの状態を確認した
- MNPワンストップ対応の有無を確認した
- ソフトバンクの端末残債を確認した
- メールアドレスやキャリア決済の移行先を決めた
- 格安SIMを開通するまでソフトバンクを先に解約しないと確認した
ソフトバンクから格安SIMへ乗り換えるときは、端末の対応確認とMNPの方法の確認を先に行い、格安SIMの開通後に通信・通話をテストすることが重要です。特に、端末の分割支払金、メールアドレス、割引サービスは、乗り換え後も影響が残ることがあるため、申し込み前に確認してください。







